良寛和尚です。
今回は雲をつかむようなお話です。とはいえお題は「クラウド・コンピューティング」のことです。
うちの会社でも「クラウド・コンピューティング」に関するプロジェクトニーズが出てきており、
これに関する技術情報を入手する必要がありました。しかし私はその話をきいたときは
まさしく「雲をつかむ」ようなことだったので、技術的なことより先に大局的な視点から
「クラウド・コンピューティング」について理解する必要があると思い、これまで書籍や
Web等で情報収集および整理をしていました。また先日うちの会社で新卒者向け
会社説明会があり、参加した学生に「クラウド・コンピューティング」について知ってる方を
聞いていると、「名前は聞いたことがある」という学生はごく少数で、ほとんどの学生は
「クラウド・コンピューティング」について知らないという回答でした。
このブログを読んでいる方も「クラウド・コンピューティング」について理解していない方が
多いと思いますので、私なりにわかりやすく説明します。
「クラウド・コンピューティング」とは、ネットワーク上のサーバ群を「雲」に見立て、必要に
応じて論理的にサーバを増減するしくみのことです。「クラウド・コンピューティング」という
言葉を最初に使ったのはGoogleのエリック・シュミットCEOです。彼はGoogleのシステムを
「雲のようなシステム」と発表したことからこの言葉が使われ出したと言われています。
「クラウド・コンピューティング」には大きく3つのタイプがあります。
- SaaS(Software as a Service)
アプリケーションソフトウェアをネットワーク経由で利用するサービス
(例:Googleの"GMail")
- Paas(Platform as a Service)
OSなどのプラットフォームをネットワーク経由で利用するサービス
(例:SalesForce.comのフォース・ドットコム)
- Haas(Hardware as a Service)
サーバやストレージなどのハードウェアをネットワーク経由で利用するサービス
(例:AmazonのEC2,S3等)
これらサービスですが、ユーザにとってハード寄りのサービスであるHaasは活用の自由度は
高く、ソフトよりのサービスであるSaaSは活用の自由度は低くなります。
「クラウド・コンピューティング」の特徴は一言で言えば
「必要な時期に、必要な規模で、低コストで情報システムが構築し利用できる。」
ということです。
事例として甲府市では定額給付金管理システムをクラウド・コンピューティングで
実現しています。聞くところによれば、クラウド・コンピューティングサービス提供会社と
契約してから2週間ほどでシステムを構築し、稼働したそうです。またコストも従来の
情報システムより半分ほどで済み、さらに定額給付金管理システムは一時的なシステム
なので、使い終われば解約して処分できることからクラウド・コンピューティングを採用した
そうです。
しかし課題もあります。特に情報セキュリティの点でクリアしなくてならない課題があります。
具体的にはクラウド・サーバ群は基本的にインターネット上に置いているため、個人情報など
機密性の高いデータをここに置くと情報漏洩するのではというリスクを抱えています。今後は
データを管理する上で機密性、完全性、可用性が顧客の求める基準を満たすことを証明する
必要があります。またクラウド・コンピューティングサービスに関する情報が少なく、利用を
ためらっていると聞いています。これも今後クラウド・コンピューティングサービスを認知させる
ためのマーケティング活動が必要だと思っています。
とはいえ、通信および情報技術の進化やIT投資の見直し、環境問題を背景にITの環境は
クラウド・コンピューティングの流れになるようです。またクラウド・コンピューティングに関する
市場規模も今後5年間で3倍になると言われています。私は今後この動向に注力しながら
この技術を活用したビジネスモデルを確立したいと思っています。
合掌
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